156.ガミラシア4集中医療室隣の待機スペース(つづき)
タラン、突然ベンチから立ち上がり、前方のハッチの向こうを睨みつけたかと思うと、その前をイライラとした表情で歩き回る。
と、その時、対面のハッチ上の赤ランプが消える。
ハッチ(自動ドア)が開いて、白衣をまとった背の高いボーイッシュな短髪の女性・・・サキ医務長が、気難しそうな表情で出てくる。
サキを全身で見つめるタラン。どきどきした表情で声が出ない。