163.戦艦ファウストロ中枢制御室(つづき)
男の声「命とはその程度のものだよ。人間の命だけのことを君は命と考えているようだが、この宇宙には無限といっていい命がある。君が毎日食べている動物性たんぱく質は全て合成か?そうではあるまい。心をもつ動物たちを殺して、その命をお前たちは食べている。宇宙船がワープする時に、宇宙空間のミクロンより小さい微生物にとっては大災害が起きていることはどうでもいいのか?ファウストロの科学者でも、彼らには彼らの意志があり、社会さえ作っていることが分かっている。お前たちは、無意識に命を侵しているのだ。楽しみのために奪うほうがまだ志(こころざし)が高いと思わないかね」