110.戦艦ファウストロ艦橋(つづき)

スターシャ「(じっと遠くを見つめるように目を細めて)海流速度低下の原因はやはり自然現象ではなかったのですね・・・。工作艦隊は?」

副司令「(悔しさをかみしめるように)壊滅したと・・・」

スターシャ、一瞬、祈るように目を閉じる。

スターシャ「(目を静かに開いて前を見たまま)ナンバー2(ナンバーツー)…」

副司令「はっ」

スターシャ「私にはわからない。なぜ、彼らが運命に抗うのか。」

ナンバー2(副司令)「(恐縮する感じで)姉上…」

スターシャ、哀しげな瞳。