150.ガミラシアブリーフィングルーム(作戦室)(つづき)
ロマーナ「(足下の大モニターを見つめてうめく)渦か・・・」
メラ「(うなづいて)渦です」
イローゼ「渦なのかしら・・・?単純な河の流れではないということなの?」
メラ「(イローゼにうなづいて)河の流れの精査を複数のポイントで行うと目の前の光景より広範囲な視野で想定できる全体像が浮かび上がってきます。このポイントと・・・もうひとつ・・・ここのポイントの流れの方向に微妙な角度のずれがあります。そして、速度のずれ。これは局地的な宇宙台風の典型です。我々は宇宙気流のポケットにはまり込んでしまったんです」
イローゼ「エプロニア河につながる流れの一部が、氾濫しているという見方も出来るわね」
メラ「いずれにせよ、横切る角度が違うだけで迂回は出来ません」