116.ガミラシア砲撃管制室(つづき)

タラン「ガミランは今回のことで、やっと宇宙都市への移民が可能になりました。戦争が始まって以来の宿願です。でも、こんな形で実現していいのか、と思っています」

ロマーナ「うむ」

タラン「確かに、中央政府もガミラン自治政府も、利害は一致します。しかし、ゴアはガミランを認めて宇宙に受け容れるわけじゃない。それに、自分でも意外だったんですが・・・僕は、あの抑圧された街のことを、いつのまにか、好きになっていました。いつも出たい、出たいと思っていたはずのあの街を」

ロマーナ「そうか」