183.操帆室(つづき)

ミワの声「なにゆえ神たるゴドムを憎む・・・ザン・バザム」

ザン「ゴドムは既に神ではない。人の魂を喰らうことで己を存続させようとする意識集合体だ。私は愛する者を奪われた。その恨みは決して消えることは無い」

ミワの声「そんな筈は無い。私はかつて皇帝に救われてここに居る」

ザン「かつてのことは知らない。慈悲深く偉大な『神』だったのかもしれない。しかし、今は!」

ミワの声「堕落したというのか!」

ザン「慈悲深い存在なら、なぜお前を自由にしない?なぜ防衛兵器の一部として利用する?」