136.戦艦ファウストロ艦橋近くの広間(つづき)
ザン、シュルツからずっと目をそらさずにいる。
シュルツ、射るような視線でザンを見つている。
シュルツ、やがて、目を閉じる。目じりが震える。
そして、ゆっくりと銃を下す。
ザンの目を見て、ザンが殺してはいないことを知ったのだ。