60.ガミラシア4艦橋(つづき)

ポッド「えらいと思うよ。並みの人間なら責任を逃れようとするだろう。だが、あんたは正面からそれと向き合い、逃げなかった。それは指揮を執る者の重要な資質だ」

ザン、ポッドを睨みながら銃を下ろす。

ザン「こんな時に人物論など」

ポッド「ああ、こんな時だからあえていう。お前さん…もっと楽にやれ。お前さんは、『あるべき論』に縛られている。戦士として、艦長としてどうあるべきか。それは教科書に書いてるとおりだ。だ・か・ら、敵に読まれるんだ」

ザン、じっとポッドをにらみつける。