104.ガミラシア4下部司令塔内倉庫(つづき)
タラン「ここまでの…隔壁は…もう…手動で…閉鎖…して…きた。あとは…」
タラン、後ろを振り向く。
数メートル先の床に近い場所に隔壁の手動レバーがある。隔壁の向こう側である。
ザン「あの隔壁も遠隔操作が死んでいた。だから、私がもう一度ここに来て下ろす。第6艦橋にお前を運んだあとでな」
タラン「(たどたどしいがしっかりした意思のある声で)艦の…指揮を…執るもの…なら、情に…流され…るな。もう一度…爆風が…起きれば全員…死ぬ」
タラン、再び咳き込む。
タラン「(腹部の血だまりを軽く手で押さえて)俺は…もう…」