155.同艦長室(つづき)
イローゼ、一瞬、小さく深呼吸して、意を決して・・・口を開く。
イローゼ「ここに来たのは他に申し上げたいことがあるからです」
ロマーナ、イローゼに背中を向けたまま、わずかに顔を上げる。
イローゼ、ロマーナの反応を確認するかのように、その動きをみている。
そして・・・声を少し上ずらせて一気に・・・
イローゼ「ポッド室長のことは忘れてください」
ロマーナのこめかみがぴくりと動く。