174.分析室
分析士席に座るメラの傍らにタランとバレンが立っている。
バレン、メラの隣に座る。
タラン「ザンがアレックスに告げただけで、まだ、このことはパットナムも艦長も副長も知らない。アレックスにも口止めしておいた」
メラ「(困ったという表情で)その方がいいわね。艦長と副長にはやっていただかねばならないことがあるから」
タラン「幸いっていうのかな、こういう場合・・・ザンのやつ、飛行プログラムは組んでアレックスに渡してる。一応、ほぼ自動操縦で目標地点への到達とブイの設置、帰還が出来るらしい。それだけやって、休暇申請をアレックスに預けた。あいつ・・・ゼニーで降りるつもりだ」
バレン「(怒って)馬鹿な!そのプログラムがどんなに優れていても、偶然に起きる宇宙気流の変動には対応しきれない。技量の優れた指揮が必要だ!」