68.宇宙空間

後方らしい。

ガミラス宇宙要塞が不気味な音を立てて、浮いている。

69.ガミラス宇宙要塞司令室

じっと戦闘の様子が映るモニターパネル(大きい)を見つめているシュムントとレーゲル。

レーゲル「敵艦隊の前進が止まりましたな。」

シュムント「(苦笑して)かなりの艦艇が、前線を突破して、中枢へ乗り込んでいる。さすがは、鉄の騎兵たちだな・・・要塞主砲第二射の準備はどうか?」

レーゲル「冷却及びエネルギー充填準備は完了しております。撃てます。しかし、このままでも勝てると思いますが・・・やはり撃ちますか」

シュムント「敵の増援が来る前に撃つべきだろう」

レーゲル「(考え込んで)なるほど。(ブリッジ前方へ)エネルギーの充填はどうか?」

士官A(ブリッジ前部の席に配置)、振り向いて

士官A「あと30ゼルで完了します」

レーゲル、伺う表情で、シュムントの目を見る。

シュムント、レーゲルにうなづきかけて、目を前方のモニターパネルに戻す。

シュムント「(じっと前を見つめたまま)ロメルに要塞と敵艦隊の直線軸から艦隊を退避させるよう伝えろ。ただし、徐々に、な」

レーゲル「(微笑して)徐々に、ですね」

70.宇宙空間

ガミラス宇宙要塞の中央の要塞主砲の砲口が輝き始める。

PICTURE BY ヤマド