36.ガミラシア4艦橋(つづき)
バレン、片手をきりっとあげてガミラス式の敬礼をする。
バレン「総統…戦列に加われず申し訳ありません」
シス「報告は聴いている。やむを得まい。我々も鋼弾は間に合わなかった」
バレン「総統・・・」
シス「案ずるな。我が旗艦アロガンツ・シスは、ガミラス最強の艦だ。たやすくは沈まぬ」
バレン「…!」
シス「だが、デスラーとゴドムの接続を攻撃で分断できるかどうか。状況によっては破壊を優先することになる。その時は許せ」
バレン「ご配慮に感謝します」
シス、うなづく。画面オフになる。
バレン、何かに耐えるようにじっと目を閉じる。
砲術士席のラー・タラン・バウアが振り返ってバレンを見る。