15.ガミラシア4作戦室(つづき)
バレン「・・・」
ポッド・ボンド「だが、デスラーが、当方の重力ダム構想をもう知っていたとしたら…その実行の鍵となる本艦を逃がしてガミラスへは行くまい。我々を打ち砕き、ガミラスを制覇して門を閉鎖、ファウストロ宇宙の魂を意識集合体に献上する。そして自らも完全に彼らの一部となり、人を超える存在としてガミラス人を道具として使役し、宇宙制覇に乗り出す」
バレン「分析室長、もういい」
ポッド・ボンド「万が一我々がデスラーの攻撃をすり抜けて故郷に戻れても、『門』を閉鎖されてしまえば、重力ダム構築は完全に無意味になってしまう。我々はザンと対決しなければならん」
沈黙する一同。
バレン、一人一人の顔を見つめる。
バレン「それに俺はあいつを救うと約束した。方法を考えあぐねていたがたったひとつこうすればというのを思いついた。」