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14.ガミラシア4艦橋(つづき)
バレン、ロマーナ・レイに目を遣る。
ロマーナ・レイ、じっと黙っている。
ロマーナ・レイ「私ノ声デゴ不快ヲ与エタトシタラ申シ訳アリマセン。ワタシハ声帯ヲ失ッテイルノデ人工声帯デ人トコミュニケーションヲトルノデス」
バレン、二人をそれぞれ観る。
バレン「それは個性の一つと考えている。気にする必要はない」
ロマーナ・レイ「アリガトウゴザイマス。ワタシハ数年間車イスニスラ乗レズ、人トノ言葉二ヨルこみゅにけーしょんモデキナカッタ。ソレデモ父ガアキラメズ私二話シカケテクレタ。体ガ成長シ、感覚補助具ヲ装着可能二ナリ、今コウシテ他ノヒトト話ガデキルノハ父ガハナシカケテ言葉ノ基礎ヲ私二ツクッテクレテイタタメ。」
バレン「…」
ロマーナ・レイ「父ノ死ハ、うる・どらヲ通ジテ知リマシタ。ソノ時、らート一緒ニ『イツカ宇宙二イコウ』ト決意シマシタ。父ノ志ヲ継グタメニ。ワタシノ命ソノタメニ使ウ」