109.大広間
親衛隊と思しき数百人の兵士たちが中央を空けて整列し、ひざまづいている。
中央には、ペキンパが膝を屈して臣下の礼をとっている。
相対する先には、デス・ラーとタランが居る。
アレクシャール・タランはデス・ラーと並び立つわけではなく、一歩下がって後方に控えている。
デス・ラー、室内を見回す。
近衛兵の顔がデス・ラーと同じである。
デス・ラー「クローンか」
ペキンパ「(うなづいて)帝国中枢は有能な個体で統一しております。外観や記憶を多少いじる場合もございますが…」
デス・ラー「これほど大勢いるのであれば、『私』をわざわざ選ぶ必要もなかっただろう」
ペキンパ「さよう、彼らはあなたと同程度に有能です」