奇襲攻撃
作者: 戦舟   2011年09月25日(日) 04時12分03秒公開   ID:T2SlLVuuolI
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弟のように思っていた男の、獰猛な一面を垣間見た技師長は、心中で彼の親友に呼びかけた。
「守。君の弟は、繊細で優しい男だ。だが、やはり君と同じ血脈だよ。激しくも優秀な戦闘指揮官だ。」

暫くの後、ヤマトの艦体が虹色に輝いた。その姿が宇宙空間に吸い込まれるように消えてゆく。その様子を確認したクイーンエメラルダスは独言した。
「何て速いワープ・・・!あれが、波動エンジンの威力だと言うの。」

暗黒ガス雲の彼方に屯ろする空母群を撃破する為、ヤマトは征く。その主砲は鈍い煌きを放ちながら、見えない敵機動部隊に牙を剥こうとしていた。
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