Yamato Only Novel Deck(ver3.0)


『荒野の七人!中篇』

 >>>火山十三   -- 03/06/30-21:50..No.[59]  
    ついに中編です♪

翌日・・・

トントン

「あら?誰かしら」
古代は銃の用意をしてドアをあけた
「あ・・・あの人を探しているそうですね?」
「ああ、銃を使えて腕のたつやつをな」
「わ、私、銃の扱いは慣れています」
「早いか?」
「ええ、人並み以上には」
「名前は?」
「相原義一と言います」
古代は少し思案をしていたようで、
「手をこう広げろ」
「こうですか?」
そう言うと古代は相原の手を肩幅くらいに広げさせた
「すばやく叩け」
「は、はい」

パン!

「もっと早くだ」
「・・・」
相原が手を叩こうとしたそのとき

チャキ!

古代がすばやく銃を抜き相原はタイミングよくその銃をおさえた
「・・・ゴクッ!」
「今度はお前が抜け」

パン!・・・パン!

「どうした?」
「・・・う、うぇ〜ん!」
侮辱されたのだと思ったのだろう、相原はなきながら部屋を出て行った
「・・・若い子なのにだらしないわね」
「・・・」
すると

トントン

「あらまた?」
「・・・」

ギイー、

「???」
「よっ!」
そこには少し腹の出た男が立っていた
「斎藤!」
「久しぶりだな古代!・・・なぁ、人探ししてんだって?俺も一口かませろ」
「お前には向いてない」
「狙いはなんだ?」
「ただ農民のために2〜3週間働くだけだ」
「嘘をつくなよ古代、狙いはなんだ?金か?銀か?」
「頼むから斎藤、早とちりしないでくれ」
「な〜に、俺も仲間に入ったからな。出発するときは連絡してくれよ」
「お、おい!斎藤・・・ったく!」
「まずは一人目ね」

「・・・ちっ!今日はついてねぇな!」
古代たちは大田と別れたあと町の酒場にきていた
「おい!これ全部そこへかけてくれ!」

コロコロ・・・

「はずれ」
「・・・」
「バーテン」
「はい、なんでしょうか?」
「あそこで金をすっちまった男を連れてきてくれ」
「はい、わかりました」

「ああ、古代か」
「島、こちらは森雪さん」
「はじめまして」
「島、仕事のほうはどうだ?」
「そこの雑貨屋で働いていたんだが頭が良すぎて使えないとさ」
「フッ、だろうな」
「そこでなんのようだ?」
「人を探している」
古代はなぜ人を探しているか雪から聞いた内容を島に伝えた
「なるほど、で、期間と金は?」
「期間は2〜3週間、金は一人頭20ドル」
「安いな、弾代にもならないぜ」
「わかっています。雑貨屋のほうが儲かるのもわかっています。しかし、どうかお願いです。デスラーから村を守ってください」
「・・・仲間は?」
古代は指で“2”と示した
「・・・3だ」
「ありがとう。心当たりがある明日一緒にきてくれるか?」
「ああ」

次の日、古代たちはある一軒の家にきていた
「すみません、加藤三郎と言う男はいますか?」
「名前はわからんが裏で薪割りをしている男がいる」

パキ!パキ!

「加藤」
その薪割りをしていた男は古代たちにきずいた
「古代」
「久しぶりだな」
「なんのようだ?」
「手を借りたい」
「今手が離せない」
「薪割りがか?」
「いやこれは健康のためだ」
「仕事をやる気は無いか?農民を山賊から守る仕事なんだが」
「俺は安売りはしないぞ」
「・・・雪風村では一人で暴れまわったようだな」
「あの時は600ドルになった」
「冬月村でも活躍したそうだな」
「あの時は800ドルだ」
「今回は20ドルだ」
「・・・ふん!バキ!(薪を割った音)」
古代たちはその場を立ち去ろうとしたとき
「20ドル?」
「・・・ああ」
「今の俺には大金だ」

加藤と別れたあと古代と島はある鉄道の駅についていた
「おい!山本!てめぇナイフが使えるそうだな」
山本はこの男を完全に無視していた
「おい!聞いているのか!俺と勝負しやがれ!」
山本は相変わらず無視している
「おい!てめぇ逃げるのか?」
「・・・」
山本はおもむろに立ち上がり飲んでいたコーヒーのカップを塀の上において男を木のそばに立たせた
「合図しろ!」
「・・・カチッ!(ナイフの刃を出す)」

バキューン!

「!シュン!(ナイフを投げる音)」
「!バキューン!(銃を打つ音)」

「・・・おいどっちだ!?」
「ううん、まぁ同時ってとこだろうな」
「なんだと俺のほうが早かったぞ!」
勝負を仕掛けた男は審判役の男に食って掛かっていた山本は無言でナイフを抜いた
「おい、山本!俺のほうが早かったよな?」
「お前の負けだよ」
「むむむ、な、なんだと!?」
山本は男の罵声を無視しながらまた寝てしまった
「おい!この嘘つき野郎!俺と勝負しろ!」

バン!バン!

足元を撃たれ山本はしぶしぶ決闘に応じた。今度はまと当てではなく本当の殺し合いだ
「おい、合図しろ!」
「やめろ、殺されちまうぞ!」
「いいからさっさと合図しろ!」
「・・・合図しろ」
「ん・・・」

バキューン!

シュン!
「ぐあー!」
山本が投げたナイフは男の胸に命中、男はそのまま絶命した

「山本」
「古代」
「手を貸してくれないか?」

「なんとか4人集まった。5人目の男で銃もナイフも使えるやつもいたんだがやつはこない」
「え?どうして?やっぱりお金が足りないのかしら?」
「いや、やつの場合は違う。金が目当てのやつもいればやつのように決闘にだけ生きるやつもいる」
「なぜ?」
「自分と戦うためだ」

がたん!

「いたな!お前!」
「・・・」
そこに朝部屋に着た相原が相当酔った感じでやってきたのだ
「俺に手をたたけだと?笑わせるぜ、この俺に手を叩かせるなんて・・・」
「・・・」
「俺を侮辱しやがって!勝負しろ!」

バキューン!バキューン!

「何で抜かないんだよ?抜けよ!」
「・・・」
突如急に酔いが回ったのか相原は足をふらつかせて倒れてしまった
「お、俺の銃を・・・」

バタン!

「明日、目がさめたら返してやれ」
と言って古代は相原の銃をバーテンに渡した、とそのとき山本がやってきたのである
「気が変わった。俺も行くぞ」
「ああ、これで5人」

古代は部屋へ帰ろうとしていた。しかし、部屋には古代の友達と言う男がきているという。古代は気になって部屋へ行って見た
「誰だ!」
「・・・古代、久しぶりだ」
「・・・真田さん、名うてのあなたがどうしてこんなところへ?」
「俺も落ちるところまで落ちたよ。で、仕事があるんだってな?俺も加えてくれ」
「20ドルしか出せませんよ」
「それでかまわん。だが、前払いにしてくれ部屋を引き払う」
「・・・わかりました。では明日の早朝、またここへきてください」
「わかった」

早朝、古代と雪、島たち合わせて7人はヤマト村へと出発していった
「ちょっと休憩しようか?」
「あら?あそこに誰かいるわよ」
そこにいたのは昨日の相原だった。相原は器用に素手で泳ぎ回る魚を捕まえていた
「取れたての魚はうまいや」

パカパカ・・・

「!」
「相原」
「古代さん・・・」
「来るか?」
「はい!」
相原が列に加わるのを見て古代は思った
「(これで7人・・・)」



さて、ここまで出また切ろうと思います。
一応、主人公7人は登場しました。
配役は私の独断と偏見ですのでご了承ください。
明日にはクライマックスの後編を投稿できると思います。





すいません、訂正です

>>> 火山十三   -- 03/07/01-19:06..No.[60]
 
    ハリー役を間違えて大田にしてしまいました。
斎藤に修正しましたのでよろしくお願いします
 


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