久しぶりに見返しました。
昔は、艦隊戦以後はテンション落ちるなあと思って見てましたが、今は違う見方ができるようになりました。
スペースオペラではありがちな中年以上の熟練艦長は普通人間的にも完璧に近く、強い人間ばかりです。
それがひとつの憧れでもありますが、本作のピカード艦長は、艦隊からも「一度負けたお前は辺境警備でもしていろ」と云われます。
過去のトラウマに悩み、敗北感や挫折の中で葛藤し、間違いもおかします。
非常に弱い人間です。欠点の多い…しかし、友人たちの助けを得て、立ち上がり、自分の怒り、激情などを克服し、何をなすべきかを考えます。
私は今47歳のおっさんですが、このピカード艦長にとても共感しました。
似たような経験をしたからです。もっともボーグには遭遇してませんけれども…。
ピカード艦長はひとりでは気づきえなかったでしょう。しかし、それが人間です。友人たちがいて窮地にあっては知恵を、行くべき道を探す手助けをしてくれる。
しかも、それは他力本願ではなく、自分自身が修羅のように苦しんだ末に得た結果でもあります。
いくつになっても、人間は間違う。負ける。しかし、立ち上がる力もある。
そんなことを再認識した作品でした。
これからも何度も見返したい作品です。