意外と当艦にこの作品のレヴューが無かった。
スタートレックの映画シリーズはほぼ網羅しているのに。
さて、この作品であるが、個人的な印象では、あまり良くなかった。
スカッとしきれないからである。万々歳の終幕ではなく、それぞれのキャラクターに重い課題が背負わされて終わっている。
初見時…もう30年前で私は高校生だったが、そういう終わり方が気に入らなかった。
でも、今は違う。課題を背負いながらも前向きに銀河を見つめる終わり方に私は希望を感じる。
そして、三部作を見終えたときに、「ああ、よかった」と思うのは高校時代と変わらない。
ストーリー以外の面では、各場面の「絵」がとても綺麗である。
氷の惑星ホス、ヨーダと出会うダゴバ、ランドと出会うクラウドシティ。
設定デザインが見事なことはもちろんであるが、ロケーションもノルウエーなど世界的規模で行われていたとのことであり、納得である。
合間にタイミングよくジョークが織り込まれているのも見事である。
アドリブではない、計算された面白さがある。
あれから30年経過して、これを超えるか匹敵するようなスペースオペラは生まれていない。
スタートレックはスペースオペラではなく、スペースドラマであると思っているので。リメイク版のギャラクティカまたしかりである。
我らがヤマトは、好きすぎて客観的な評価が私にはできない。
なお、同時期に製作されたフラッシュ・ゴードンも佳作と思う。