WOWWOWで放映していたものを録画して鑑賞しました。
最初は声優さんの演技をたどたどしく感じて、入り込みにくいかなと思いましたが、転校生の女の子の頑なな気持ちがシンコとの触れ合いによって徐々にやわらかくなっていく過程の描写に引き込まれていきました。
熟練した演技とはまた違う素朴な味わいを感じるようになりました。この映画にはこのトーンなのだなと納得。
シンコの妹、やんちゃな男の子の友達、そして、それぞれとの友情がはぐくまれていく過程も子どもの目線を決して忘れることなく、細かな描写の積み重ねで見せていきます。
家族がいて、友達がいて。
子どもをしっかりと見守るおじいちゃん、お母さんの存在があり。
自然の美しさ、その中で生きる人の営み。
それは、人間が決して完全な生き物ではない、強さも弱さも兼ね備えた存在であることも描きながら…。
どうしようもない絶望、落胆を経験しつつも、それでも「明日の笑顔」を求めて走る。
子どもにも、そして、大人の我々にも確かなメッセージを静かに伝えてくれる映画だと思います。
音楽も素晴らしい。
この映画を教えていただいた皆様に感謝いたします。