ここ数年、何度か見返している映画です。
古い映画ですが、ハイビジョン放映しているのを録画したのを観ています。
ゴジラを生んだ東宝の特撮技術が随所に発揮され、海戦シーンの迫力は未だに色褪せることはありません。
そして、主演の三船敏郎はじめ、豪華な演技陣が、きっちりと仕事をしています。
脚本も、ともすれば日本万歳な一方的な映画になりがちなジャンルを比較的偏りの無い視点で描いています。
歴史ドキュメンタリーものとしても十分に価値があると思います。(エンターテイメント映画であることを前提とした上で)
「坂の上の雲」ファンとしては、海戦の作戦内容が目で見て分かりやすかったのが良かったです。
少し残念だったのは、乃木将軍の旅順攻略で、どのように劣勢を挽回したのか、という経過が表現されていなかった点です。
日本海の浜に流れ着いたロシア人の遺体をお経を読んで寺に運ぶ地元の人たちの描写がとても印象的でした。