映画本編は映画館で鑑賞した記憶がある。
必ずしも100%製作陣が目指す映像や物語が実現したとは思えないが、脚本、特撮、演技陣はそれぞれに健闘し、作品としての「熱さ」は伝わってくる。
そしてこの映画が示した和製特撮映画の新たな可能性に夢を見ることが出来た。
ガンダムを特撮にすればこんな感じだろうな、というシーンもあるが、もはや独自の世界観を構築するだけの『力』を持つ作品だと思った。
機械に心があるかもしれないこと、機械と人間の「絆」がありうることはモチーフとしては陳腐だが、表現の仕方が粋でいい。
主役の高嶋がニンジンをかじるシーンがやたらかっこよく印象に残っている。
なお、この作品のサントラはとても素晴らしい。ニュース番組のBGMでも良く用いられるが、JAZZYな大人の曲調と永井真理子の伸びやかな歌声が妙にマッチしている。サントラとしても完成度が高く、個人的にはDVD以上にこのCDに惹かれている。
公開当時はメディアミックス展開もあり、外伝的小説とかも出てたと思います。