廉価版のDVDを購入して鑑賞したが、単純に2時間楽しめるスパイ映画だった。
かっこいい主役の青年、洗練されたアクション、カーチェイス。
CIAも非情に徹していて、スパイ映画の王道を行っている。そう、敵役はかくあるべし、のお手本である。
主人公が記憶をなくしたスパイということは冒頭からほぼネタバレ状態だが、彼が何故、暗殺任務に失敗したのかは、ストーリーの根幹に関わるのでここでは触れまい。ラブロマンスはちょっと薄味だが、劇の緊張感とのバランスから考えるとこの程度でいいのかもしれない。
鑑賞後の後味も悪くない。いい余韻がある。
劇中で使用されたヨーロッパ各所の風景が美しい。忙しい展開でじっくり観ることは出来ないが、さりげなくそれぞれの場所の雰囲気が伝わってくる。
映画にとってロケーションは大事だなあと思う。
続編の「スプレマシー」も合わせて購入したので、いつか時間をみつけて鑑賞したいと思う。