138.宇宙空間

ただようもがみ。

139.もがみ艦橋

重い雰囲気の艦内。

山南、いらいらと、貧乏ゆすりをしている。

沖田、じっと考え込んでいる。

ブリッジに戻って、通信士席についている伊藤。

しょんぼりとしている。

しかし、次の瞬間、はっとして沖田を振り返る。

伊藤「艦長!!」

沖田、うつむいていた顔を上げる。

伊藤「ガニメデから、通信です!!」

ブリッジ内に歓声。

「助かった」「生きて帰れるぞ!」

声。声。声。

沖田「つなげ」

伊藤、コンソールを操作する。

ビデオパネルスクリーンがオンになって、藤堂基地司令の顔が映る。

沖田、敬礼する。