友と総統
ズォーダー暦○×年△日

ゲーニッツと仲良くなったので、総統との飲み会にも連れて行くことにする。
彼は、遠慮したが、強引に引っ張っていく。

飲み会は、都市帝国内の懐石料理屋で行われた…。

ゲーニッツはいつも大帝の前で披露しているギャグ(駄洒落)を次々と披露した。
「その洒落はやめなしゃれ」
「なにいうてまんねん、鶴は千年」

実は、彗星帝國ではなく関西出身ではないか、と私はその耳を疑う勢いであった。

しかし、いかんせん、ひとつひとつの駄洒落に切れが無く、総統の笑いをとることは出来なかった。
「タラン…」
「はい、総統」
「私の心は…はるかに地球人類に近い」
それは、地球の情報収集の一環で、ガニメデ空域を中心に流れる衛星TV吉本放送を熱心に観すぎた総統の感想であった。

そして…上座に座る総統のひじかけに、見覚えのあるボタンが、すーっと現れ、総統はそれをなでるようにさわった。

「あーーーーれーーーーーー」

ゲーニッツはお座敷に突如開いた穴に落ちていくのだった。
長田亀吉
2002年03月10日(日) 00時53分24秒 公開
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■作者からのメッセージ
落ちたゲーニッツの運命やいかに!?

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大吉本は永遠に不滅だよ、古代・・・(笑) 長田亀吉 ■2002年03月12日(火) 00時52分20秒
23世紀まで吉本は継続していたのですか(笑)しかも宇宙的規模で・・・ RIKO ■2002年03月11日(月) 09時10分05秒
穴の中からうまくボケをカマすことができれば、ゲーニッツも見込みがあるかもしれませんけどねぇ。 じゅう ■2002年03月10日(日) 10時16分33秒
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