最終話 神よ、森雪のために泣け!
 作者曰く、このくだらないお話ももうここまでにするそうよ。
皆さんの大好きなキャラを滅多切りに切り捨てたりして、本当に反省しているらしいわ・・・。本当は小心者の「R」を許してあげてね。
え?全然反省してないって? 何でも御歳が次の大台にのったらハンドルネームを
「R」から「平木 直子」に改名するといっているわよ。怖いわね、年増オンナは。

 皆、聞いて!私、こないだとってもブラボーな人に出会ったの。残念ながら、女性なんだけど・・・。相原君が体調が悪いっていうから、イメージルームで治癒回復に努めていたら、歴史の教科書でしか見たことがないような年配の女性を見たの。相原君のお母様らしいけど、感激したわ。だって女性のマル高年齢をぐんとアップさせた生き証人の様な方ですもの。加藤シ○エも林真○子もびっくりね!ブラボーだわ。きっと厳しい寒さの中で毎日、重い薪を運んで足腰を鍛えたのが功を奏したのね。やはり、人間は自然回帰!きっとこれがヤマトの原作者の表現したかった概念の象徴なのね。私もあと40年くらいは、出産可能ね。

 それから、こないだ「仕事のストレスがたまって不眠気味」って真田工場長に漏らしたら、「これを着るとよく眠れるよ」って、すごいネグリジェを持ってきたから仰天したわ。この人の頭の中ってどういう構造なのかしら?「薔薇」なのか「両刀」なのかはっきりしてもらいたいわ。でも不思議と試着してみたらぐっすり眠れるのよね。やっぱり科学者としては天下一品なのかしら。

 あと艦長の具合が、ますますすぐれないから、佐渡先生の書きためたカルテを少し見たんだけど、びっくりしたわ。表向きは「宇宙放射線病」で、本当は「AV過剰症候群」っていう病名らしいわ。なんだかすごいわ。だってそこまで身体を痛めつけてAVを見続けるなんて・・・座右の銘は「英雄、色を好む」ですって。やっぱり艦長として尊敬に値する大人物なのね。
 でもあの古代進を「艦長代理」なんかに選んで、大丈夫なのかしら? だって彼の愛読書は「ドラエモン」よ。あの人工太陽を見破ったって話も小学館の「ドラエモン理科シリーズ」を読みふけっていたから思いついただけなんですって。あぁ、世も末ね。

 それからガミラス軍にも結構、すごいオトコがいるのね。ドメルとかいう将軍。島君よりもすごいモミアゲで、あごも二つに割れているし、何かギラギラしてイヤラシイわ。あういうマッチョなオトコが好みって人もいるかもしれないけど、私は駄目!だって毛深そうなんだもの。絶対、胸毛アリと見なしたわ。

 ガミラスとの大きな戦いにも奇跡的に勝利して、ちょっとホッとしてたこともあって、懇願されたから古代君の写真のモデルになってやったりもしたけど、彼ってお子ちゃまね。私の小洒落たセリフにすぐ惑わされるんだから。イケテないわ、まったく。
 それにしてもガミラスでの本土決戦はショックだったわ・・・。あの廃墟を目前にした時、くやし涙がとまらなかったわ。だってそうでしょ?ガミラスのオトコというオトコが全て消滅したのよ! もしかしたら案外いい男もいたかもしれないのに。それなのにまた、あの古代進!ほんと暑苦しいったらありゃしない。「愛」がどうした、とか熱弁ふるったりして。その一言が、その後の私たちにどれだけの重い荷物を背負わせたか、貴方わかってないでしょう。ちょっと年上の同性に可愛がられる才能があるからってオンナの私を見くびらないでよ。

 はぁ・・・疲れた、やっとイスカンダルに着いたわ。でも何だかんだ運がよかったわ。私、こうして生きてるんですもの。
 でも、イスカンダルの女王には、驚かされたわ。だって可能姉妹もびっくりのきわどいドレスを着てるんですもの。やるわね、クィーン、負けそうよ。でも、貴方、もうちょっとナイトリペアに気をつかった方がいいかもね。目の周りの小じわが少し目立ってきてるわよ。
 ここへ来て、ちょっと結構ナイスな男に出会ったわ。奇しくもあの古代進のお兄様。
モミアゲもあるけど、そんなに気にならないし。私、ずっとヤマトに缶詰めで男を見る目が低下しているのかしら・・・。でも、残念!どうやらクィーンのお手つきみたいね。スターシャさん、いつまでも女王様気分のスカした態度じゃ駄目!狙った男をゲットするには果敢にアタックしなくちゃ!
 それにしても藪助治は、気持ち悪かったわ。呼び出されたから仕方なく行ってみると、なんか湿った手で私の事をすごい力で引っ張って・・・。わかる?昔、フォークダンスの時に何だか手がベットリした男がクラスに一人はいたでしょ?そういう感じよ。それにあんな変な男達と結婚させられるんだったら舌を噛んで死んだほうがマシってものよ!

 イスカンダルからの帰り道、私また死にかけたの。一体、何度、私を危ない目に合わせたら気がすむのかしら。たまたま、艦長に見つからないように私の唯一の癒しの友、ブルガリとカルチェの宝飾類を、古代君に預けてたのよ。だから、彼に死なれちゃ困ると思って、思わず無茶な行動をとってしまったわ。
 真田さんったらコスモクリーナーをちゃんと整備しておいてくれないから、とんだとばっちりだったわ。しかも気絶していただけなのに、死んだことにされちゃって・・・。ここまで皆に悲しまれたら、起きるに起きれないじゃないの。
 しかも目を開けたら目の前にあの古代進・・・・・・。言っておくけど、私はダイブしてないわよ。ビデオでも見て確認してよね。「古代君、無事だったのね!」ってセリフは、私の宝物の無事を確認しただけなの。だって総額20万ドルよ。お嬢の私には大した金額じゃないけど他にないデザインの逸品だったのよ!

 成り行き上、仕方ないから地球に着いたら少しだけ付き合ってあげるわよ。
でも結婚なんて絶対しませんからね。

                        完

注釈)マル高年齢=女性の出産可能年齢

   *一部、コミック、ゴンよりの引用あり。見つけた人は偉い!






RIKO
2002年03月18日(月) 15時05分45秒 公開
■この作品の著作権はRIKOさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
>Aliceさん、すぐ上にかぶさってすみません(汗)

やっと、私の「パート1」全レビューが終わりました。子供に見つからないようにビデオ見るのも結構、大変でした。それから、私はこれでもれっきとした古代進ひいきです。ここは、公平にこき下ろしました。では、皆様、ごきげんよう!

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意表を突いた切り口に脱帽です。とても面白かったです 月夜裏 野々香 ■2006年03月12日(日) 19時52分42秒
いやぁ、このお話で癒されて頂けるなんて本望です(笑)皆さん、かなりのオタクですね(汗)  >ぴよさん 大正解です!素晴らしい、ブラボーよ!(森雪) RIKO ■2002年03月19日(火) 20時45分26秒
いや、すがすがしい徹底ぶりです。癒されました。(笑) じゅう ■2002年03月19日(火) 19時07分12秒
おつかれさま!次回作も期待してます。いや、楽しかったーーー! 長田亀吉 ■2002年03月19日(火) 00時24分47秒
森ユキのために泣けって言われても、ちょっと泣けないな〜。だけど本編では自分の本音を見事なまでに隠しとおしてますね。天晴れな奴!RIKOさん、相原ママの項でのメッセージ、ありがとうございます。 Alice ■2002年03月18日(月) 21時39分39秒
まずもって、パワフル連載完結、お疲れさまでした。実は、連載を読みながら、(この先、ユキは何が原因で古代に恋をするのかな〜)、と思ってたんですが、最後までバリバリで行ってしまうとは、徹底していてスゴイ!なお、コミックゴンのあの号は、私も大事にしてます(笑)。スカした女王様気分…のところですね。 ぴよ ■2002年03月18日(月) 21時10分24秒
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